秋の味覚といえば、やっぱり柿ですよね！実は10月26日は「柿の日」って知っていましたか?
今回は、なぜこの日が柿の日になったのか、その驚きの理由と、柿が持つすごい健康効果について詳しくご紹介します。さらに、柿の産地ランキングもお届けします！
なぜ10月26日が「柿の日」なの?
「柿の日」が10月26日に制定された理由、それは俳人・正岡子規(1867~1902)の有名な俳句にあります。
1895年(明治28年)10月26日、正岡子規が奈良を旅行中に詠んだ「柿食へば鐘が鳴るなり法隆寺」という句が由来です。
この句は、法隆寺に立ち寄った後、茶店で柿を食べながら聞こえてきた鐘の音に秋の訪れを感じた、という情景を表現しています。
この歴史的な背景から、2005年に全国果樹研究連合会のカキ部会が10月26日を「柿の日」として正式に制定しました。
ちょうど10月は柿の旬の時期でもあり、柿の魅力を広く伝え、消費を促進する目的もあります。
柿の健康効果5選！医者が青くなる理由とは
「柿が赤くなると医者が青くなる」ということわざを聞いたことはありますか？これは柿の栄養価の高さを表した言葉です。
具体的にどんな健康効果があるのでしょうか？
1. ビタミンCで免疫力アップ&美肌効果
柿1個(約200g)で、なんと成人の1日のビタミンC推奨量の約7割を摂取できます。
ビタミンCには免疫力を高める効果があり、風邪予防や疲労回復に役立ちます。
さらに抗酸化作用が強く、紫外線ダメージから肌を守ってくれる働きも期待できるんです。
2. 食物繊維で腸内環境を整える
柿には水溶性・不溶性の食物繊維が両方含まれていて、腸内環境の改善に効果的。
便秘気味の方はもちろん、腸内フローラを整えて体調やメンタルの安定にもつながります。
特に完熟柿はペクチンが豊富で、整腸作用が高いのがポイントです。
3. カリウムでむくみ対策&血圧ケア
柿にはカリウムが豊富に含まれており、塩分の摂りすぎによって生じるむくみや高血圧を抑える働きがあります。
外食が多い方やお酒を飲む機会が多い方には特にうれしい効果ですね。
4. β-カロテンで抗酸化&目の健康維持
柿の鮮やかなオレンジ色は、β-カロテンによるもの。この成分は体内でビタミンAに変換され、目や粘膜の健康維持に役立つほか、強い抗酸化作用を持ち、老化予防にも期待できます。
デスクワークが多く目の疲れが気になる方にもおすすめです。
5. タンニンで二日酔い予防
「柿は二日酔いに効く」と言われる理由は、柿に含まれるタンニン(ポリフェノールの一種)にあります。
タンニンにはアルコールの分解を助ける働きがあり、飲みすぎた翌朝に食べるとスッキリしやすくなるんです。
さらに、渋柿に含まれるタンニンは抗酸化作用も高く、生活習慣病の予防にもつながるとされています。
柿の産地ランキングTOP3
柿の生産量が多い都道府県はどこでしょうか?最新のランキングをご紹介します！
1位:和歌山県(生産量シェア19.2%)
和歌山県は柿の生産量で全国トップを誇ります。特に橋本市は全国有数の柿の産地として知られています。
2位:奈良県(生産量シェア14.8%)
奈良県は柿の名産地として有名で、特に五條市は市町村別では生産量全国第1位を誇ります。平核無柿や刀根早生柿など、おいしい柿の産地として知られています。
3位:福岡県(生産量シェア7.8%)
福岡県も柿の主要産地の一つです。
ちなみに、世界規模で見ると、柿の生産量トップは圧倒的に中国で、全体の約77%を占めています。2位は韓国、3位は日本です。
まとめ
10月26日の「柿の日」は、正岡子規の有名な俳句に由来する記念日でした。
柿には免疫力アップ、美肌効果、腸内環境改善、むくみ対策、二日酔い予防など、驚くべき健康効果がたくさん詰まっています。
和歌山県や奈良県などの産地で丁寧に育てられた柿を、この秋ぜひ味わってみてください。
1日1~2個を目安に食べれば、健康維持にも役立ちますよ。「柿が赤くなると医者が青くなる」ということわざ通り、柿は私たちの健康を守ってくれる素晴らしい果物なんです！